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Online Manual > MTC/MMC同期

midiom製品版では、MTC/MMCを用いた外部シーケンサ/DAW等の機器との同期機能が組み込まれています。

MTC/MMCなどを用いて外部機器同期する際に問題となるのが、煩雑な設定項目と、同期精度の信頼性です。
ここでは、複雑な同期に関する設定を実例を交えて解説します。

今回の例では Steinberg社 CubaseSX2 との同期を行います。

midiomは、MTCのマスター/スレーブ、MMCの基本的なコマンドのマスター/スレーブ動作が可能です。

MTC/MMC同期機能に関しては、市販の高価なソフトウェアであっても、曖昧な動作であったり、マスター/スレーブの何れかのみにしか対応していなかったりと、充実していない感が否めません。

両ソフトの仕様

midiom

CubaseSX2

MTCのマスター/スレーブ
MMCの基本的なコマンドのマスター/スレーブ
MTCマスター/スレーブ
MMCはマスターのみ

この表から注意しなければならない点は
CubaseSX2はMMCコマンドを受け付けない
という点です。

CubaseSX2の設定画面に表示される、MMCの入力というのは、レスポンスを必要とするMMCコマンドの為に用意されているもので、スレーブになりうるものではありません。

この点に留意して、同期信号の流れを設計してみます。


まずCubase側の同期設定です。これは以下に挙げる二通りいずれも同じ設定です。

結線にはMIDI Yokeを用い、
midiom→Cubase方向にはMIDI Yokeの7番ポート
Cubase→midiom方向にはMIDI Yokeの8番ポート
を用います。

注意として、Cubaseとmidiomで使用するポートがバッティングしてしまうと、不安定動作の原因になりますので、
かならず、Cubaesではデバイスマネージャ、midiomではポート設定で必要なポートのみが作動する状態にしておきます。


1.cubase のクロックに追従する設計

midiom

  CubaseSX2
MTC Slave

MTC Master
MMC Slave

MMC Master
MTC/MMCを併用した設計の場合MTCとMMC両者は矢印の方向を逆にすることでシームレスな接続が期待できますが、CubaseがMMCのスレーブになり得ないため、このような結線になります。midiom側では再生待機状態にあればMTCのタイムコード情報から自動的に同期信号をロックしますので、再生待機状態を維持する限りはMMCの結線はなくてもかまいません。
利点 欠点
midiomの同期ロック、アンロック処理は高速であるため、(1秒以内に処理されます)再生停止が軽快に行われる。 midiom側の再生・停止ボタンではCubaseの再生をコントロールできない。
midiomの同期設定です。
またMTCを受け付けるようにSync状態をMTCに設定します。
Cubaseは外部MTCに同期しない状態にします。

 


2.midiom のクロックに追従する設計

midiom

  CubaseSX2
MTC Master

MTC Slave
MMC Slave

MMC Master
MTCとMMC両者は矢印の方向を逆にすることで

・midiom側再生ボタン
タイムコードを送信し、Cubaseが同期ロックしたところで再生が始まる。
停止時はタイムコードの送信が止まり、Cubaseはロックが外れて停止する。

・Cubase側再生ボタン
MMCでmidiomに再生開始を指示。それを受けたmidiomは再生開始し、タイムコードを送信し始める。さらに、Cubaseはそのタイムコードを受けロック、再生開始。
停止時は、midiomに停止を指示、それを受けたmidiomは再生を停止、Cubaseのロックが外れ再生停止。

と、両者の再生・停止ボタンが有効となります。

利点 欠点
両者のトランスポートコマンドがシームレスに同期する。midiomとCubaseで同時に編集作業を行うような場合はmidiomがCubaseのMIDIエディタのような感覚で作業をできる。 Cubaseもロック時間は高速であるためこの例では特にない。
しかし、3つ以上の複数の同期を試みる場合には、midiomが複数ポートへのMTC送信に対応していないため、同期が行えない。
midiomの同期設定です。
midiomはクロックソースですので、内部クロックで再生するようにします。
Cubaseは外部MTCに同期する待機状態にします。

私が普段行っている作業では、より使いやすい2番目の例で楽曲の製作を行っています。
midiom側の打ち込みデータをオーディオにトラックダウンする際も、同期再生で行っています。
SMFなどのデータを受け渡す必要がないため、便利にはなります。

しかし、同期再生は、確実に同時刻で再生は進んでいきますが、
ロックして再生を開始する際の、真の意味での同時性は、極微細な単位で揺れが生じていますので、気になる場合はSMFなどでデータを渡すほうが良いと思います。

MIDIに関しては1ms以下の揺れなどは当たり前に生じてしまう規格ですし、細かい時間軸では、再生の度にタイミングは毎回異なってしまうものですので、細かい同時性の調整はオーディオ全体をずらすなどの処置でも良いでしょう。

ただし、時間情報を組み込んだMIDI情報を送信する機器(MIDEX等)をお使いの場合は、最終的にはCubase上にSMFを持っていくほうがより信頼できる再生となります。

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